芸術は人の寿命を伸ばす可能性がある

イギリスの研究調査「ELSA」で、社会生活と健康の関係について50歳以上の男女、平均年齢65.9歳、女性53.6%を対象に行われた。2002年から行っている。

研究者らは、参加者が美術館や映画館、ギャラリー巡り、コンサート、演劇鑑賞などの芸術的な活動に参加する頻度と死亡率との関係について、およそ14年間の追跡調査をした。

2019年末の報告では、美術館やコンサートに行くなどの「芸術的な活動」に接する機会が多いほど、死亡リスクを減らす可能性があるとのこと。

 

追跡期間中に2001人が死亡。女性より男性の死亡率が高いほか、うつ症状や視聴覚障害、慢性疾患および身体活動量が少ないなどが死亡リスク因子だった。

 

また、学歴がなく、経済的に恵まれていない、調査時に無職、未婚(あるいは独居)、無趣味、親しい友人が少ない、地域のコミュニティー活動に参加したことがないなど、孤立につながりやすい要因も死亡リスクを高めることが示されている。

 

追跡期間中に、前述した芸術的な活動を「全く行わない」群の死亡数は、1762人中の837人(47.5%)だったが、「年に1、2回は参加する(3042人)」群の死亡数は809人で26.6%だった。つまり、「全く行わない」群に比べ、およそ14%死亡リスクが低いことになる。

 

また「2、3カ月に1回(1906人)」群での死亡数は355人、18.6%だった。こちらの死亡リスクは「全く行わない」群より、およそ31%低い計算だ。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)

 

出典 https://diamond.jp/articles/-/226786?utm_campaign=doleditor

 

なぜ、芸術的な活動が死亡リスクを減らすのか理由は定かではないが、この研究から芸術は人に良い影響をもたらすと考えることができる。人類の歴史の中で「芸術」が生き残り続けているということは、人にとって必要な何かがそこにあるのだと思う。

 

研究者らは「ストレス解消や創造性を育むことで、さまざまな不都合にも柔軟に適応できるのでは」と考えている。

 

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