25看護師が見た「 i-s君のエピソード」

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i-s君の特徴

i-s君 40歳位 背が低い 他の人の声が聞こえないくらいの大きな声を出し続けます

染色体異常があります

i-s君のエピソード

i-s君は背が低いです。

染色体異常があります。

i-s君のお母さんは、高齢になってきました。

とても優しい人です。

i-s君には上の兄弟姉妹がいます。

とても優しいお母さんは、

今はi-s君の兄弟姉妹の子供さんの、

育児の応援で忙しくしています。

i-s君は大きな声が出ます。

言葉が話せないので、大きな声をよく出します。

何か言いたいことや、伝えたいことがあるのでしょうか。

他には、

他の人を傷つけるような他害は、ありません。

ただ、大きな声を出し続けているためでしょうか。

両手両足が、いつも紫色をしています。

チアノーゼです。

とても心配になり、内科に受診しました。

ドプラーで検査しましたが、

異常はありませんでした。

どういう理由で病院に来ているのかは、

i-s君には解からないのでしょう。

待合室で、大きな声を出します。

今は診察の順番をまっていると説得しても、

大きな声は止みません。

大きな声を止めるように話せば話すほど、

話しかければ話しかけるほど、

大きな声になります。

病院の待合室は、

病気を治してもらいたい人ばかりです。

大きな声に、

待合室の患者さんたちは、

迷惑そうな顔で、

i-s君

同行している我々施設のスタッフを

ジロッと見てきます。

「ああ、大きな声を出すのを、やめてもらわなくては!」と

スッタフは焦りだします。

とても優しそうな外来の看護師さんが、

i-s君に近づいてきました。

「他の場所に移動するか、

歩いてきたら気分が変わるかもしれないわね。

診察の順番が来たら、

呼びに行きますよ」

と優しく声をかけてくださいました。

キョトンとしているi-s君は、

施設のスタッフと待合室の離れたところに、

移動し、

また大きな声を出すようになったら、

少し歩いて別の待合室の場所に移動しました。

それを繰り返すうちに、

優しい看護師さんは、

i-s君、お待ちどうさまでした」と

診察の順番が来たことを、知らせに来てくれました。

もちろん、診察中も、大きな声を出していましたが、

ドクターは、

嫌な顔をせず診察をしてくださいました。

あっという間に診察は終わり、

i-s君はホットしたのでしょう。

病院を去るころには、

もう大きな声は出しませんでした。

「僕だって、

みんなと同じくらい、

病院は怖いし、緊張するんだよ」

と、思っていると筆者は考えます。

i-s君は、

それからも病院への受診や、

大勢の人がいるところに行きます。

周りのスッタフや他の人からは

訳が分からなくても、

大きな声を出したくなる、雰囲気をスッタフが察したら、

さきほどの待合室の待ち方の要領で、

なんとかやっています。

手足が、紫色になるチアノーゼも、

身体を固くして過度の緊張のあまり、

なってしまう症状ではないでしょうか。

大きな病気に繋がらなくてよかったですし

これからも、訳の分からないことは多いと思われますが、

頑張って

健康に

老人まですごしていただきたいものです。

看護師のわたくしからいうのも変ですが、

あの優しい看護師さんに感謝します。

筆者  桔梗

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看護師として40年間生きてきました。心の声をコラムに綴っています。よかったら読んでください。