24看護師が見た「h-t君のエピソード」

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h-t君の特徴

構音障害があります。

一人で買い物に行くことが出来ます。

パン屋さんの仕事をしています。

h-t君のエピソード

医学的には発音が正しく出来ない症状を

構音障害(こうおんしょうがい)と言います。

一般には「発音の操作」と理解されているようですが、

狭い意味では

咽頭以上の

音声器官の操作の事を言うそうです。

喉頭の障害である音声障害とは区別さるそうです。

言語学上では「調音」と言うそうです。

h-t君は、構音障害がありました。

咽頭などの構音に関係する障害があったか、

身体の障害があったかどうかは、

専門機関に相談したことはありませんでしだ。

h-t君は、かなりの知能の持ち主で、

毎月の小遣いの使い方や、

パン屋さんの仕事でも、

大活躍できていました。

毎月出版される雑誌を買う目的で、

一人で遠くまで、

歩いて買い物に行ったり、

土曜日と日曜日に行う、

おやつの時間(コーヒータイム)では、

ちゃんと、

お得なお菓子を考えて買ってきます。

入所生活をしている利用者さんで、

一人では買うことの出来ない人には、

施設のほうでまとめて買ったおやつを、

一人一人に分けます。

h-t君のように、

自分で買い物に行き、

おやつを買うことが出来る人は、

ほんの少数です。

その少数の利用者さんは、

自分の買ってきたおやつを、

他の利用者さんのおやつと、

「かえっこ」することも、

ときにはあります。

ひと月に一回は、

誕生会を行います。

だれでも、誕生日を祝ってもらうのは嬉しいですよね。

誕生会では、ショートケーキを食べます。

以前は、カロリーのことは

考えられていませんでした。

普通のケーキ屋さんのケーキを買っていました。

最近では、

厨房で作ってもらうことも出来てきました。

なんでも、気にせず食べたいですよね。

筆者もおかしや、ケーキは大好きです。

成人の施設では、

肥満、糖尿病、高脂血症等、

身体の問題を抱えている人が、

出てきて問題になってきています。

ふだんの食事の制限が必要です。

しかし、おやつやケーキを

みんなと一緒に食べたいですし、

一人だけ食べないという訳にはいきません。

普段の食事のカロリーの問題は、

主食の米飯の量は、

調整の必要がありますが、

お茶碗の大きさが変わったりすると、

利用者さんで、理解できる人は、

小さいお茶碗にした理由を

説得するのがなかなか困難です。

施設は、病院とは違いますが、

最低限のカロリーの問題への配慮が必要です。

なかなか食事のカロリーの問題は、

障害のない人でも、

理解できてもなかなか、実行には困難な面があります。

食事の関係する問題は、

奥が深いので、

別の機会にお話ししたいと思います。

さて、

h-t君は、けんかはあまりしませんでした。

しかし短気でした。

構音障害があるために、

h-t君が言おうとしていることが、

相手に伝わっていないときは、

あわてて、

何度も同じ話を、

大きな声で話してしまいます。

大きな声を出すと、

興奮していると勘違いされてしまうことも、

たくさん出てきます。

パン屋さんの仕事も、

楽しそうですが、いざ、

接客となると、

構音障害があるせいで、

小さい声になってしまいます。

はっきり話せないことを、

恥ずかしいと思っているのでしょう。

もっと自信を持ってほしいものですし、

施設側が、

もっとほめて、

h-t君の働きを、

認めていってあげるといいでしょう。

h-t君が、知的な障害を乗り越えることも大切ですが、

構音障害の理解を深めることが、

必要でしょう。

家庭に帰っても(一時帰宅)、

彼の構音障害の理解がないため、

自宅のテレビを投げて、

壊してしまったエピソードもありました。

家族の人や、

h-t君を知っていてくださる人への、

啓蒙が必要でしょう。

そして、

h-t君は、もっといろいろなところで、

仕事ができるようになったり、

行きたいところや、

いろいろな事に、

チャレンジしたいと思っているでしょう。

筆者は、町で出会ったら応援したいと思っています。

「がんばれ!h-t君」と。

筆者   桔梗

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看護師として40年間生きてきました。心の声をコラムに綴っています。よかったら読んでください。